ドローンの普及に伴い、事故や損害賠償のリスクも増加しています。そのため、ドローンを安全に運用するために保険加入を検討する方が増えていますが、どのような保険に加入すべきか迷う人も多いのではないでしょうか。この記事では、ドローン保険の必要性や種類、加入がおすすめの理由について詳しく解説していきます。
ドローンの保険は加入必須ではない？おすすめの理由とは
ドローン保険とは、ドローンの保有や使用、管理において発生する事故やアクシデントに備えるための保険です。強制保険と異なり、保険加入は義務ではありませんが、できるだけ加入したほうが無難です。
ところで、なぜドローン保険に加入したほうが良いのでしょうか。それは、ドローンには様々なリスクが存在するからです。ドローンは最大で150メートル以上の高さから落下する可能性があり、その衝撃は非常に大きなものがあります。高速で回転するプロペラは、接触した場合に重大な怪我を引き起こす可能性もあるため危険です。
さらに、時速70キロメートルに達するスピードで飛行するため、人や物に衝突した場合、その被害は大きなものとなるでしょう。万が一落下したり、衝突したりして事故が発生した場合、物的損害や人身事故を引き起こすかもしれません。その場合、高額な弁償費用や医療費を負担しなければならないというリスクも伴います。
場合によっては、取り返しのつかない事態に発展する可能性も否定できません。自動車保険における自賠責保険とは異なり、保険加入は任意となっています。
しかし、ドローン飛行のリスクを考慮すると、保険への加入は強く推奨されます。保険には、様々な種類のプランが存在し、事故やトラブル発生時の補償内容は多岐にわたります。自分にとって最適な保険プランを選択し、安心して運用できるように備えておくことが大切です。
ドローン保険の種類はおもに2種類ある
ドローン保険には、主に機体保険と賠償責任保険の2種類があります。機体保険は、本体に生じた損害を補償する保険です。
例えば、操縦ミスによる墜落や強風による落下などで本体が故障した場合、修理費用が保険でカバーされます。修理費用は機種や損傷の程度にもよりますが、空撮用の高性能なものであれば10万円を超えるケースも珍しくありません。
また、飛行中にドローンを見失い、捜索が必要になった場合の費用も補償対象となります。紛失を放置すると、環境によっては産業廃棄物処理法違反となる可能性もあります。捜索費用と合わせて高額な出費を強いられる可能性もあるため、紛失しないよう注意しなければなりません。
賠償責任保険は、ドローンが第三者に与えた損害を補償する保険です。たとえば、墜落して通行人に怪我をさせてしまったり、建物や車に損害を与えてしまったりした場合に備えるものです。
また、意図せず他人の敷地内に着陸してしまったり、カメラ付きドローンの空撮でプライバシーを侵害したとみなされるケースも考えられます。特に、死亡事故や後遺症が残るような重大な事故の場合は損害賠償額は数千万円から数億円に達する可能性もあり、経済的に大きな負担を強いられます。
そのため、賠償責任保険は必ず加入する必要があると言えるでしょう。また、保険によっては示談交渉サービスが付帯されています。これは、万が一事故が発生した際に、保険会社が被害者との示談交渉を代行してくれるというものです。
示談交渉を自身で行うとなると、専門知識や経験が必要になるだけでなく、多大な時間や労力を費やすことになります。示談交渉サービスを利用すれば、弁護士費用が抑えられるだけでなく、精神的な負担も軽減できるため安心です。
保険は様々な種類と補償内容がありますが、自身の飛行プランや用途に合わせて適切な保険を選び、安心してドローンを楽しみましょう。
保険選びで重視したいポイント
保険選びでは、どのようなことを重視すべきなのでしょうか。最初にチェックするべきことは、機体補償の有無です。自分が保有している機体が高額である場合、機体補償が充実している保険を選ぶと損失を最小限に減らせます。
また、機体補償があれば、機体の破損や水没・紛失などの際に支払われた保険金を新しいドローン代金の一部にできるため、経済的負担を軽減できます。
次にチェックするべきは賠償責任保険の補償金額です。補償金額は、最低でも1億円以上、可能であれば無制限のものを選びましょう。
また、保険料もチェックすべき重要項目です。保険料が通年でどの程度必要なのか、あらかじめ把握しておくことをおすすめします。保険料が大きすぎるのであれば、別のプランの保険を検討してもよいでしょう。
そして、事故発生時に保険や法律のプロが示談交渉をしてくれる示談保証サービスの有無も確認しましょう。さらに、保険が個人向けのものか企業向けのものかを確認します。どちらにするべきかは利用目的によって異なるため、不安に感じたら保険会社の担当者と相談したほうが無難です。
まとめ
今回はドローン保険の加入について解説しました。ドローン保険には主に機体保険と賠償責任保険の2種類があります。前者は本体の損害を、後者は第三者への損害賠償を補償します。法律上の加入義務はありませんが、事故発生時の高額な賠償リスクを考えると、特に賠償責任保険への加入が強く推奨されているのが実情です。保険選びの際は、機体補償の有無、賠償責任保険の補償金額、保険料、示談交渉サービスの有無などを総合的に検討することが重要です。これらの要素を慎重に確認し、自身の使用目的に合った最適な保険プランを選択することで、安心してドローンを運用することができます。
-
引用元：https://mydrone.love/
